今週は流石に疲れたので部屋でごろごろしていることにした。
日曜日の夕方に掛けて、金曜日に購入した小説を1冊読んだ。
森 博嗣の「そして二人だけになった」 まぁミステリです。
最近のお気に入りの作家の一人なのですが、結構な冊数を読んで居たりします。
別段特にミステリとか推理小説が好きなわけではないのですが、この作家の書く本は登場人物のやり取りが面白い!「密室で殺人が起こったんです!」「本当に密室?空気も出入りできないの?ものが出入りできるならそれは密室とは言わないよね?」と言うような屁理屈の塊の様な会話が多いです。
どうして?なぜ? そのような根本に関わるような普通は考えないことに対し疑問を抱き話が進んでいく...
他にも、随所で工学的な計算が良く出てくる、例えば意味も無く置かれているオブジェの重量を登場人物が眺めながら、「高さが○mとすると体積は△で、材質が全て鉄だとすると◎トンになるのか・・・」と言うような考察が随所に入って居たりする。
このような視点で物を見て、しかも理論的バックボーンがしっかりとして書かれている小説は殆ど見たことは無い。この思考の転換のスピードが読んでいて楽しくとても心地良い...
そういえば子供のことから、「どうして?なんで?」って聞くと大人はめんどくさそうにして疎まれてたっけ?
ちなみに、作家は大学の工学部の(助?)教授だそうで・・・ あぁやっぱり? とは思うのですが、でも理系の人間集まると普通にいつもこんな会話なんですよね... そういう会話をしない人たちがふしぎです。
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