放電器完成

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出張中から色々と検討していた、放電器が完成した。
 
そもそもの思いつきは、電動ドライバーのバッテリーの劣化(半年ほど前にバッテリーを交換)で、Ni-Cd電池は浅い充放電を繰り返すと、メモリー効果で実質の容量が低下してしまうそうだ。(要するに、充電してもすぐ電池が切れる状態になってしまう訳です。)
 
対策としては、きっちりと放電して使いきり、使用前に充電すると言う事らしいのですが...
 
さらに、先日、電動インパクトレンチとかも買ってしまったのです。これのバッテリーがまたNi-Cd
電動工具ですよ?放電するまで使い切れと言われても、まさか ドリルとかレンチ持ってバッテリー切れるまで手当たり次第に穴を開けたり、ネジを外して回るなんて出来ないですし、第一 バッテリーより本体が壊れそうです。 (><)
 
こりゃ放電器用意するしか無いなと言う事で考え始めました。でも、電動工具用の放電器なんて売ってない! 市販品改造するにも、まともな物は高い!
 
と言う訳で、自作コースへ・・・
放電器なんて抵抗一本でも作れるのですが、放電しすぎてもバッテリーが痛みますし、段々放電電流が低下してしまいます。
どうせならちゃんと定電流できっちりと放電できるものを作りたいところです。
何時もの秋月で探すと、放電器キットが有るじゃないですか。しかし、内容を調べていると、最大電圧の設定が低く 電動工具のバッテリーまでは放電出来ない。しかも、放電させるために外部電源が要る!
 
秋月の回路図を眺めていると原理は簡単そうなので、作っちゃいましょう。
 
と言う訳でポイントを決めます。
・定電流放電である事
・放電電圧は、20セル程度まで対応する事(24VバッテリーまでOK)
・放電終了電圧で電源が供給できる範囲に置いては、外部電源が不要である事
・複数のセル数のバッテリーに対応出来るよう容易に放電終止電圧を設定できる事
・放電時間は数時間までならOK
 
一般的な簡易放電器ではコンパレーターでバッテリーの電圧を監視しているのですが、これでは比較用の電圧の設定変更が面倒です。そこで、マイコン制御で 電圧を設定し 内臓ADで電圧を監視する方法にしてみました。
更に大きな問題は、対応電圧を上げた為、当然ながら放電電力が大きくなり放熱が大変である事。 巨大な放熱器をどうするか?
真面目に放熱器とケースを買ってたら結構いい値段になるので廃品利用!?車用のDC-ACインバーターの放熱器一体のケースを奪い取ってきました。 ギリギリ放熱できそうな計算です。(殆どが、放熱だけで 中身はすっからかんなのですが)
 
と言う訳で完成致しました。
今のところ順調に動いている様子です。

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