先日、テレビで増税するべきかどうかという討論の様な事をしていた。
私自身、徹底的な行政コストの削減を行ったうえでの増税にするべきだとは当然思っている。
ところが、テレビの討論の話を聞いていると、とにかく増税は反対、庶民には死ねと言うのですか?とるので有れば金持ちから幾らでも取るようにするべきだ、という意見が大半で有った。
しかし、高収入な人は一般的には、人とは違う努力や能力(それが良い悪いは別)で高収入を得ているわけで、それを強制的に、それを出来ない人たちが奪い取ると言う事こそ不公平だと思う。
良心的な人は放っておいても慈善事業にお金を使うだろうし、利己的な人は、あらゆる手を尽くして税金も支払わないだろう。
一時的には、高所得者から税金を取る形で凌げるかも知れない、しかしやりすぎると、独自の技術や発想を持っている人たちは、起業の目処が立ったら海外に行ってしまうだろう。要するに、大企業や成長株のベンチャー企業も国内には無くなり、働き口が無くなると言う事だ。その方が困ると思うのだが...
このような理由で、税金を始め、医療や年金の福祉等も、とにかく裕福なものから奪い取って、苦労してる人に分け与えることこそが正しいと言う考え方にはとても疑問を感じる。
とそんな事を考えていたら、ふと昔の童話(?)の蟻とキリギリスを思い出した。
あの話を私は
キリギリスの様に苦労しなくて済むように、計画的に堅実に生きましょう。
と言う意味に捉えていたが、
苦しくなったら持ってる奴から奪えばよい。遊べるだけ遊んで後で考えたら良い事だ
と言う事を教える話だったのだろうか?
どう考えても、冒頭の考えは後者に近いと思うのだが、どうだろうか?
日本国民が皆後者になったら... 蟻は食料を持って隠れ続け、その日の食料も持たないキリギリスだけが構成する世の中... 考えるだけで恐ろしい。
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