調べてみると初期のPS3に良く有る症状らしく、トロフィーなど一部のセーブ?データを保存しているオンボードのフラッシュが不整合を起こしている事が良くある原因らしい。
改造用のカスタムロムにすれば赤画面をバイパスできて、更に修復ツールも存在するみたい。
また、メーカー修理はメインボード交換になり一万円以上が相場らしい。
娘と遊んでるゲームのセーブデータもあるし、起動してくれない事にはセーブデータも取り出せないし、多少お金かかっても... と思い修理手配を始めた。さて宅配便で送ろうかと言う段階で、念のためサポートセンターに電話してみると。
「その症状はメインボード交換になります」(やっぱり?)
「修理代は12000円強」(ですよねぇ?)
「ハードディスク内のデータはすべて消えます」(えっ?)
「データの移行はできません。移行サービスもありません」(うそ?)
ハードディスクは問題ないの解ってるのに、セーブデータだけでも移行してくれないの?
まぁ、安価に修理するためには、ある程度仕方ないのは理解できるけど...
暗号化してデータ取り出せなくしてるのは、メーカーの利権守るための都合だよね?
メーカーなら新しいメインボードとのマッチング取って再暗号化することも、さほど難しく無い筈だけど...
自分の仕事考えると、パソコンやサーバーで、マザーボード交換程度で、ハードディスク初期化します!とかあり得ないんだけどなぁ。ハードディスクレコーダーとかの家電と思えばそんなもんなんですかね?
已む無く、急遽修理発送を中止しました。
データは守れず、例え修理しても新品になるわけじゃなし... と思い直して中古のPS3買ってきました!お値段8550円(税込) やすっ!
さて、メーカーには見捨てられましたが、壊れたPS3どうしましょう?これはダメ元で治してみるのもあり?
カスタムロムを入れるためには、現在のファームウェアバージョンの場合、基盤上のROMを書き換える必要があるらしく、そのためのツールが海外から購入すると約4000円、購入した中古のPS3と合わせても、まだ修理代より安い!
上手く行けば少なくともセーブデータは取り出せるし。まぁ、ゲーム一本買ったと思えば充分遊べるかな?(笑
という訳でE3 Flasherと言うツールを買ってみました。
早速PS3を分解。数年間家の埃を溜め込みすぎて埃が凄い!
屋外で吹き飛ばしたものの、残った埃だけでも結構あって、なんか身体中痒くなる始末!(まさかPS3の中に何か住んでた!?!?)
さて、このE3 Flasherとやらは、メインボード上のフラッシュROMを直接読み書きする仕組みのようだが、接続にはボード上のTSOP?パッケージの上からコネクタを被せて読み書きするみたい。
(論理的にも、物理的にも無茶苦茶だなぁ、でも確かに、これならセキュリティホールとかつかずに確実に書き換えられる、ような気がする...)
早速付けてみたものの、どうしても上手く行かない。端子を磨けとか、スポンジを挟めとか色々情報あるものの、全然ダメ。
中には30回以上分解と再取り付けしてる猛者も居るみたいだけど、どうも上手く行きそうな気がしない...
E3 Flasher壊しちゃったかな?偽物掴まされたかな?とかドキドキしました。
しかし、壊れない程度に本体ごと殴ってやると、少し動きそうな時も有るので、たぶん接触不良なのかな?
SOPに被せるテストツールなんて聞いたこと無いし、国産なら兎も角、安価な中国製じゃまともに動くわけ無いか... と途方にくれていました。
そして、箱の中にE3 Linkerと言うよく分からない基板が一つ入っていることを思い出しました。
チップ形状違う新型とかで使うのかなぁ?と最初は漠然と思っていたのですが、この機種でも直接配線も可能なことが判明。
コネクタの不具合ならこれでいけるよね?どうせ壊れたPSだしダメ元で。と思い直接配線してみることに...
こういう時は、コンパクト化されていない初期のモデルは配線が楽で良いですね!
しかし配線はデータ16本、アドレス22本 その他の制御線合わせて49本!(ほんと力業だなぁ)
いい加減嫌になりそうですが、頑張って二時間ぐらい掛けて配線しましたよ!
直接配線だと信号の乱れとか心配でしたが、あっさり動きました!最初からコネクタ使わずに配線すりゃよかった!
後はwikiとかを参考にさせてもらって、下記の手順で修理出来ました!(何度か再トライ必要でしたが...)
OFW4.78のファームをE3 Flasherで吸出す
↓
ファームウェアファイルのベリファイとパッチ適用
(PS3DumpChecker.exe)
↓
パッチしたファームウェアをE3 Flasherで書き戻す
↓
作業用HDDにCFW4.78をインストール
(CEXFERROX480COBRA730_FINAL.PUP)
↓
RSOD FIXパッケージをインストール
(rsod_fix_all_cfw.pkg)
↓
RDOD FIXツールを実行
↓
OFW4.78のHDDで起動
修理したいだけで、コピーしたゲームを動かしたいわけでも無く、余りCFWのメリットも無さそうなので、最後はオリジナルのファームウェアに戻してます。
さて、また壊れないと良いのですが...
それにしても、PS3の作りは物凄く凝ってますね、専用部品ばかりだし、緻密に凄くしっかり作ってある。こりゃ40000円近い定価で売られてたのも納得です!(まぁ、ゲーム機としては安くは無いと思いますけど)
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